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メイドインアビスはどんな話?アニメと漫画の魅力を徹底解説

※本ページはプロモーションが含まれています。

「メイドインアビスはどんな話?」と気になっているあなたへ。可愛らしい絵柄からは想像もつかない、深く壮大な物語がそこにはあります。この記事では、アニメシリーズごとのあらすじから、主人公は誰か、メインキャラクターの紹介、物語を理解する上で欠かせないメイドインアビスの用語解説まで、作品の全体像を掴むための情報を網羅しました。

また、アニメと劇場版は漫画の何巻にあたるのか、おすすめの見る順番、そして原作漫画とアニメの違いにも触れていきます。メイドインアビスの魅力に迫る一方で、一部でささやかれるアニメ2期はつまらないという評価や、鬱やトラウマになるほど怖いといった感想レビューの真相も探ります。

さらに、アニメ3期の放送時期はいつになるのか、更新されないと言われる作者つくしあきひと先生の更新頻度や、打ち切りという噂が飛び交う理由についても解説します。

この記事を読めば、アニメメイドインアビスシリーズはどこで見れるのか、漫画メイドインアビスを全巻お得に楽しめる電子書籍アプリまで、あなたの知りたい情報がきっと見つかります。

この記事で知る事が出来る内容

  • メイドインアビスの基本的なあらすじと世界観
  • アニメと原作漫画の各メディアでの楽しみ方や違い
  • 視聴に役立つ見る順番や動画配信サービスの情報
  • 続編や連載状況など、ファンの間で話題の疑問点

 

 

メイドインアビスはどんな話?その世界観と物語の核心

メイドインアビス イメージ

  • 主人公は誰?メインキャラクターを紹介

  • アニメのシリーズごとあらすじを解説

  • アニメと劇場版の見る順番と漫画の何巻までか

  • 物語を深く知る『メイドインアビス』用語

  • メイドインアビスの魅力と鬱で怖いトラウマシーン

  • 原作漫画とアニメの違いを比較

  • アニメ2期はつまらない?視聴者の感想レビュー

 

主人公は誰?メインキャラクターを紹介

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「メイドインアビス」の壮大な物語は、個性と謎に満ちた多くのキャラクターたちによって彩られています。特に物語の中心となるのは、アビスの底を目指すリコ、レグ、ナナチの3人からなる冒険パーティですが、彼らの旅路で出会う人物たちもまた、物語に深みと奥行きを与える重要な役割を担っています。

 

奈落の底を目指す冒険パーティ

リコ (CV: 富田美憂)

本作の主人公であり、探窟家見習いの少女。伝説の白笛であった母・ライザに強い憧れを抱き、「奈落の底で待つ」という母からのメッセージを信じて、アビスの最深部を目指すことを決意します。性格は好奇心の塊で、未知の生物を見れば味を知りたがり、困難な状況でも決して諦めない強い意志の持ち主です。

探窟家としての知識は大人顔負けで、特に遺物や生物に関する記憶力はずば抜けています。その一方で、実はアビスの深界で死産したものの、特級遺物「呪い除けの籠」の力によって蘇生したという、自身の出生に関する大きな秘密を抱えています。彼女の純粋な探求心と、仲間を思う真っ直ぐな心が、過酷な旅を続ける一行の原動力となっています。

 

レグ (CV: 伊瀬茉莉也)

リコがアビス第一層で発見した、記憶を失っているロボットの少年です。自身の正体を知るため、そしてリコを守るために、彼女の冒険に同行します。見た目は人間の少年そのものですが、その身体は非常に強靭で、腕を40メートル以上も伸ばしたり、掌から奈落の法則すら書き換える強力な熱線「火葬砲(インシネレーター)」を放ったりできます。

アビスの呪いが効かないという特異な体質を持ち、一行の生命線とも言える戦闘能力を誇ります。しかし、精神的には年相応で、臆病だったり涙もろかったりする一面もあります。ライザの口癖であった「度し難い」という言葉を多用するなど、記憶を失う前に彼女と行動を共 にしていたことが示唆されています。

 

ナナチ (CV: 井澤詩織)

深界四層でリコとレグが出会う、ウサギのような姿をした「成れ果て」。かつては人間でしたが、白笛ボンドルドの非道な実験により、アビスの呪いの祝福だけを受け、知性を保ったまま現在の姿になりました。その影響で力場の流れを視認できる特殊能力を持っています。

「んなぁ〜」という独特な口癖が特徴的で、ぶっきらぼうな言動とは裏腹に、非常に仲間思いで優しい心の持ち主です。医学や薬学に深い知識を持ち、毒に侵されたリコの命を救いました。同じ実験の犠牲となった親友ミーティを巡る悲しい過去を背負っており、その存在は物語に深い陰影と感動を与えます。

 

オースの街と旅立ちを支える人々

ジルオ (CV: 村田太志)

リコが暮らしていたベルチェロ孤児院のリーダー的存在で、探窟家のランクは「月笛」。子供たちの探窟指導を行う真面目で優秀な青年です。かつてはライザの弟子であり、リコの出自の秘密も知っています。リコとレグの無謀な旅立ちを察しながらも、彼らの覚悟を認め、静かに見送る重要な理解者です。

 

ハボルグ (CV: 稲田徹)

「ハボさん」の愛称でリコたちから慕われる、黒笛の探窟家。恰幅が良く豪放磊落な性格で、リコにとっては頼れる大人の一人です。ライザやオーゼンとも旧知の仲であり、リコたちの旅立ちに際しても、陰ながら手助けをしました。

 

キユイ (CV: 塙愛美)

ベルチェロ孤児院で暮らす幼い少年で、探窟家のランクは「鈴付き」。リコやナットにとっては弟のような存在です。物語序盤でオースに流行した「誕生日に死ぬ病」にかかってしまいますが、ジルオたちの尽力で一命をとりとめます。リコたちが地上にいた頃の日常を象徴するキャラクターです。

 

アビスで待ち受ける重要人物

オーゼン (CV: 大原さやか)

「不動卿」の異名を持つ、伝説的な白笛の一人。深界二層の「監視基地」の主であり、リコの母ライザの師匠でもあります。身長2メートルを超える大女で、無類の怪力を誇ります。

50年以上も白笛として活動しており、その言動は辛辣でひねくれていますが、リコとレグに過酷な生存訓練を課すなど、厳しさの中に深い愛情を持つ人物です。

リコの出生の秘密を知る数少ない人物の一人であり、二人の旅の覚悟を試す最初の試練として登場します。

 

マルルク (CV: 豊崎愛生)

オーゼンの弟子として監視基地で暮らす「蒼笛」の子供。青いメイド服のような装いが特徴的です。

太陽の光に弱い体質のため、地上に出ることができません。リコやレグとすぐに打ち解け、短い時間ながらも友情を育みます。その愛らしい姿とは裏腹に、謎めいた部分も持ち合わせています。

 

ボンドルド (CV: 森川智之)

「黎明卿」の異名を持つ白笛探窟家。深界五層に「前線基地(イドフロント)」を構え、アビスの謎を探求する科学者です。探求のためならどんな非人道的な手段も厭わず、多くの子供たちを実験材料にしてきました。ナナチとミーティもその犠牲者の一人です。

常に仮面で素顔を隠し、紳士的な口調で話しますが、その言動の端々には狂気が滲み出ています。自身の肉体すら研究対象とし、他者の肉体に意識を移すことで存在し続けるなど、常軌を逸した存在です。

物語における強大な壁として、リコたちの前に立ちはだかります。

 

プルシュカ (CV: 水瀬いのり)

ボンドルドの「娘」として前線基地で育てられた少女。外の世界を知らず、ボンドルドを「パパ」と呼び純粋に慕っています。リコたちとの出会いをきっかけに、アビスでの冒険に強い憧れを抱くようになります。

リコにとってかけがえのない親友となりますが、ボンドルドの実験によって悲劇的な運命を辿ることになります。しかし、彼女の存在は形を変えてリコたちの旅を支え続けることとなり、物語の感動を象徴する重要なキャラクターです。

 

ファプタ (CV: 久野美咲)

第2期の舞台となる深界六層に住まう、「成れ果ての姫」や「価値の化身」と呼ばれる存在。褐色の肌に4本の腕、そして白い被毛に覆われた手足を持つ少女のような姿をしています。

記憶喪失になる前のレグを知っており、彼と何らかの約束を交わしたことが示唆されています。彼女の出自は成れ果て村の成り立ちと深く関わっており、母であるイルミューイの願いを背負って生きています。

その行動原理は復讐心と純粋な愛情が入り混じった複雑なものであり、第2期の物語の核心を握るキーパーソンです。

 

物語の鍵を握る伝説の白笛

ライザ (CV: 坂本真綾)

「殲滅卿」の異名を持つ伝説の白笛であり、主人公リコの母親。物語の開始時点では、アビスの深層へ向かう「絶界行」の末に消息不明となっています。

豪快で誰よりも自由にアビスを愛した探窟家であったと語られています。彼女が深界四層から送ったとされる「奈落の底で待つ」というメッセージと白笛が、リコを冒険へと駆り立てる全ての始まりとなります。

物語全体を通して、その存在が大きな謎と目的としてリコたちの行く末を照らし続けています。

 

アニメのシリーズごとあらすじを解説

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アニメ「メイドインアビス」は、複数のシリーズに分かれて物語が展開されています。それぞれが独立した魅力を持ちつつ、壮大な物語を紡いでいます。

 

第1期『メイドインアビス』

隅々まで探索されつくした世界に唯一残された秘境の大穴『アビス』。その縁にある街オースに暮らす孤児のリコは、偉大な探窟家だった母・ライザの白笛と「奈落の底で待つ」というメッセージを発見します。

これを機に、リコはアビスの探窟中に出会った記憶喪失のロボット・レグと共に、母を追ってアビスの底を目指す冒険へと旅立ちます。アビスの美しい風景と、そこに潜む奇妙な生物や過酷な呪いが、二人の前途を阻みます。

 

劇場版総集編(前編・後編)

第1期テレビシリーズを再編集した作品です。『前編・旅立ちの夜明け』ではリコとレグの出会いから旅立ちまでが、『後編・放浪する黄昏』では深界四層でのナナチとの出会いまでが描かれます。第1期の内容は網羅されているため、時間がない方や物語を復習したい方には適しています。

 

劇場版 メイドインアビス 深き魂の黎明

第1期の続編にあたる物語です。ナナチを仲間に加えたリコとレグは、深界五層に到達します。そこで待ち受けていたのは、「黎明卿」の異名を持つ白笛ボンドルドでした。

彼の築いた前線基地(イドフロント)を舞台に、アビスの呪いの本質と倫理観を揺さぶる非道な実験が明らかになります。プルシュカと名乗る少女との出会いと別れを通じて、一行は壮絶な戦いに身を投じることになります。

 

第2期『メイドインアビス 烈日の黄金郷』

劇場版のさらにその先、リコたちが深界六層「還らずの都」へ足を踏み入れる物語です。そこには、独自の価値観で生きる「成れ果て」たちの村が存在していました。リコたちは、過去にアビスに挑んだ決死隊「ガンジャ」の壮絶な過去と、村の姫であるファプタの存在を知ります。「価値」を巡る物語が展開され、アビスの謎がさらに深まるシリーズです。

 

アニメと劇場版の見る順番と漫画の何巻までか

「メイドインアビス」シリーズを最大限に楽しむためには、物語の時系列に沿って視聴することが大切です。おすすめの視聴順と、各作品が原作漫画のどの範囲に対応しているのかを解説します。

 

おすすめの見る順番

物語を最も自然に理解できるのは、公開・放送された順番で視聴する方法です。

  1. テレビアニメ第1期『メイドインアビス』 (全13話)

  2. 劇場版総集編【前編】旅立ちの夜明け (※第1期視聴済なら省略可)

  3. 劇場版総集編【後編】放浪する黄昏 (※第1期視聴済なら省略可)

  4. 劇場版 メイドインアビス 深き魂の黎明

  5. テレビアニメ第2期『メイドインアビス 烈日の黄金郷』 (全12話)

この順番で見ることで、キャラクターの成長や伏線がスムーズに繋がり、物語への没入感が高まります。また、第1期と第2期の間に上映されたショートアニメ『マルルクちゃんの日常』は本編の時系列とは直接関係ないスピンオフですが、見るなら劇場版『深き魂の黎明』の前に視聴すると、より世界観を楽しめます。

 

各アニメ作品は漫画の何巻までか

アニメと原作漫画の対応範囲を知ることで、アニメの続きを漫画で読みたい場合にスムーズに移行できます。

 

アニメ作品 対応する原作漫画
第1期『メイドインアビス』 1巻~3巻
劇場版『深き魂の黎明』 4巻~5巻
第2期『烈日の黄金郷』 6巻~10巻

 

このように、2022年に放送されたアニメ第2期までで、原作漫画の第10巻までの内容が映像化されています。したがって、アニメの続きの物語を知りたい場合は、漫画の第11巻から読み始めるのが良いでしょう。

 

物語を深く知る『メイドインアビス』用語

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「メイドインアビス」の魅力は、その緻密に作り込まれた独自の世界観にあります。物語をより深く、そして正確に理解するためには、作中で頻繁に登場する専門用語を知っておくことが欠かせません。

ここでは、物語の根幹をなす重要なキーワードを分かりやすく解説します。

 

アビスの基本構造

アビス

物語の全ての舞台となる、南海ベオルスカの孤島に存在する巨大な縦穴です。その直径は約1000メートル、深さは未だ解明されておらず、20000メートル以上あるとも言われています。

約1900年前に発見されて以来、人類最後の秘境として、多くの冒険家「探窟家」たちを魅了し続けてきました。内部は未知の力場に満ちており、地上からの観測を困難にしています。

 

深界層(しんかいそう)

アビスは、深度と後述する「上昇負荷」の苛烈さによって、複数の階層に分かれています。各層は独自の環境と生態系を持ち、深層へ進むほどその危険度は増大します。

  • 深界一層「アビスの淵」:比較的安全だが、油断は禁物。

  • 深界二層「誘いの森」:逆さまに木々が生えるなど、不思議な光景が広がる。

  • 深界三層「大断層」:4000メートルを超える巨大な垂直の崖。

  • 深界四層「巨人の盃」:巨大な植物が群生し、常に高温多湿。

  • 深界五層「なきがらの海」:人間が生きて帰還できる限界深度。

  • 深界六層「還らずの都」:一度入ると二度と戻れない決死の領域。

  • 深界七層「最果ての渦」:詳細不明の最終層。

  • 深界極点「奈落の底」:アビスの最深部。

 

アビスの法則

上昇負荷(アビスの呪い)

アビス内部で上昇する際に、探窟家の心身に発生する謎の症状です。これはアビス内を満たす特殊な「力場」が原因とされ、10メートル程度の上昇でも発症します。

この呪いがあるため、アビスの探窟は常に死と隣り合わせの危険な旅となります。症状は層ごとに異なり、深くなるほど致命的になります。

 

階層 上昇負荷の症状
一層 → 地上 軽い目まいと吐き気
二層 → 一層 重い吐き気、頭痛、末端の痺れ
三層 → 二層 上記に加え、平衡感覚の異常、幻覚、幻聴
四層 → 三層 全身に走る激痛、穴という穴からの流血
五層 → 四層 全感覚の喪失、それに伴う意識混濁、自傷行為
六層 → 五層 人間性の喪失(成れ果て化)、または死
七層 → 六層 確実な死

 

 

絶界行(ラストダイブ)

深界六層「還らずの都」より下へ潜ることです。六層からの上昇負荷は「死」もしくは「人間性の喪失」であるため、この行為は生きて人間として地上へ帰ることを諦めた、文字通り最後の旅を意味します。多くの白笛探窟家が、アビスの謎を追い求めてこの絶界行に挑み、消息を絶っています。

 

アビスに挑む人々

探窟家(たんくつか)

アビスの探窟を専門とする冒険家たちの総称です。彼らはアビスに眠る「遺物」を発掘し、それをオースの街に持ち帰ることで生計を立てています。探窟は常に命の危険を伴うため、探窟家には相応の実力と覚悟が求められます。

オースの探窟家組合に所属する者は、その実力と経験に応じて首にかける「笛」の色で明確にランク分けされています。このランクによって、安全のために潜行が許可される「限界深度」が厳格に定められています。

 

ランク名 称号・通称 限界深度 主なキャラクター・備考
鈴付き 探窟家のタマゴ 潜行不可 アビスに潜る前の見習い。キユイなどがこれにあたります。
赤笛 探窟家見習い 深界一層 (450mまで) 主人公のリコが物語開始時にこのランクでした。
蒼笛 一人前 深界二層 (2600mまで) 原則15歳以上で取得。オーゼンの弟子マルルクが特例でこの笛を持ちます。
月笛 師範代 深界四層 (12000mまで) 孤児院のリーダーであるジルオがこのランクです。
黒笛 達人 深界五層 (13000mまで) ハボルグなどがこれにあたり、白笛に次ぐ高い実力を持つ探窟家です。
白笛 伝説級の英雄 制限なし 「奈落の星」とも呼ばれる最高位。ライザ、オーゼン、ボンドルドなど数えるほどしか存在しません。

 

白笛(しろぶえ)

探窟家の最高位に与えられる称号であり、伝説的な英雄として称えられる存在です。深度の制限なくアビスを探窟することが許されます。

リコの母・ライザや、オーゼン、ボンドルドなどがこれにあたります。彼らが持つ笛は「命を響く石(ユアワース)」という特殊な遺物から作られたオーダーメイド品で、所有者本人にしか使うことができません。

 

アビスの産物

遺物(いぶつ)

アビスの内部でのみ発見される、超常的な力を持つ古代の道具です。現代科学では到底作れないものばかりで、その価値に応じて四級から特級まで等級分けされています。中には国の力関係すら揺るがすほどの価値を持つ遺物も存在します。

 

奈落の至宝(オーバード)

特級遺物をも超える、最高ランクの遺物のこと。その存在は公にされておらず、半ば都市伝説として語られています。リコが出会ったロボットの少年「レグ」は、この奈落の至宝ではないかと推測されています。

 

命を響く石(ユアワース)

白笛の材料となる、二級遺物です。これは、ただの石ではありません。「自分以外の全てを捧げ、命を懸けて祈りを込めた人間」の成れの果てであり、誰かの命と強い願いが結晶化したものです。

ボンドルドの娘プルシュカは、リコと冒険に出たいという強い願いから、この石へと姿を変えました。

 

メイドインアビスの魅力と鬱で怖いトラウマシーン

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「メイドインアビス」が多くのファンを惹きつけてやまない理由は、その多層的な魅力にあります。一方で、物語には視聴者に衝撃を与えるシーンも少なくありません。

 

可愛らしい絵柄とダークな物語のギャップ

本作の最大の魅力は、つくしあきひと先生が描く、まるで絵本のような可愛らしくファンシーなキャラクターデザインと、その見た目からは到底想像できない過酷でシリアスな物語とのギャップにあります。

この対比が、物語の残酷さやキャラクターが直面する痛みをより際立たせ、視聴者に強烈な印象を残します。希望に満ちた冒険の裏側で、容赦なく描かれる生命のやり取りが、作品に独特の深みを与えているのです。

 

緻密に作り込まれた世界観

舞台となる巨大な縦穴「アビス」は、層ごとに異なる生態系、独自の物理法則「上昇負荷」、そして謎に満ちた「遺物」など、非常に緻密な設定で構築されています。

この作り込まれた世界観が、ファンタジーでありながらも高いリアリティを生み出し、読者や視聴者を物語の世界へ深く引き込みます。未知なるものへの憧れと恐怖が同居するアビスの存在自体が、大きな魅力の一つです。

 

鬱で怖いトラウマシーンの存在

この作品は、その魅力と表裏一体で、目を背けたくなるような過酷なシーンが容赦なく描かれます。これらは「鬱展開」や「トラウマシーン」として語られることも少なくありません。

  • リコの腕の処置(第1期): 深界四層で猛毒を持つ生物に腕を刺されたリコ。毒の進行を止めるため、レグが彼女の腕の骨を砕き、切断を試みるシーンは、激しい痛みと出血の描写が生々しく、多くの視聴者に衝撃を与えました。

  • ボンドルドの非道な実験(劇場版): 黎明卿ボンドルドが、アビスの呪いを克服するために子供たちを非人道的な実験台にする様子が描かれます。特に、彼が実の娘同然に育てたプルシュカを「カートリッジ」と呼ばれる生命維持装置に加工するシーンは、物語屈指の胸糞悪い場面として知られています。

  • イルミューイの出産(第2期): 決死隊ガンジャの一員イルミューイが、願いを叶える遺物の力で異形の赤子を次々と産み続けるシーンは、グロテスクでありながらも悲哀に満ちています。

これらのシーンは、ただ残酷なだけでなく、キャラクターの覚悟や愛情、そしてアビスという世界の非情さを描く上で不可欠な要素です。しかし、刺激の強い描写が苦手な方は注意が必要かもしれません。

 

原作漫画とアニメの違いを比較

「メイドインアビス」は原作漫画とアニメ、双方で高い評価を得ていますが、メディアの違いによる表現の差も存在します。それぞれの特徴を理解することで、両方をより楽しむことが可能です。

 

ストーリーと構成の違い

アニメ版は基本的に原作漫画のストーリーに忠実に制作されています。しかし、限られた放送時間の中に物語を収めるため、一部のセリフやサブエピソードが省略されたり、構成が変更されたりする箇所があります。

特に顕著なのが、テレビアニメ第1期における「深界三層」の描写です。原作では比較的短いエピソードでしたが、アニメではリコとレグの試練がより詳細に描かれ、アビスの過酷さを強調するオリジナル要素が加えられました。

これにより、キャラクターの成長がより分かりやすく伝わる工夫がなされています。

 

キャラクター描写と演出

原作漫画は、つくしあきひと先生の繊細で独特なタッチが魅力で、キャラクターの表情や背景の細かい描き込みから、深い心情や世界の奥行きを感じ取ることができます。

一方、アニメ版では声優の演技や音楽、動きが加わることで、キャラクターがより立体的で生き生きと描かれます。特に、ケヴィン・ペンキン氏が手掛ける壮大で幻想的な劇伴音楽は、アビスの世界観を完璧に表現しており、アニメならではの大きな魅力となっています。

戦闘シーンの迫力や、感動的な場面での演出は、映像作品だからこそ味わえる醍醐味と言えるでしょう。

 

アニメで追加・補完された要素

アニメでは、原作の描写をさらに補完するようなオリジナルシーンが追加されることがあります。例えば、第1期冒頭のオリジナルシーンでは、リコの母であるライザと夫トーカのやり取りが描かれ、キャラクターの背景に深みを与えています。

このように、アニメは原作の魅力を損なうことなく、映像ならではの表現で世界観を拡張しています。原作ファンも新たな発見があるため、漫画を読んだ後でもアニメを十分に楽しむことができます。

逆に、アニメから入った方は、原作を読むことでカットされた部分やより詳細な設定を知ることができ、物語への理解が一層深まるでしょう。

 

アニメ2期はつまらない?視聴者の感想レビュー

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2022年に放送されたアニメ第2期『メイドインアビス 烈日の黄金郷』は、多くのファンから絶賛される一方で、「つまらない」「意味不明」といった否定的な感想も一部で見られました。ここでは、そうした評価の背景と、実際の作品の魅力について考察します。

 

「つまらない」「意味不明」と言われる理由

第2期がつまらないと感じる主な理由は、その複雑で難解なストーリー展開にあると考えられます。物語の舞台となる深界六層「成れ果て村」は、独自の「価値」という概念で社会が成り立っており、このルールが初見の視聴者には理解しにくい側面があります。

また、物語は過去の探窟家決死隊「ガンジャ」の回想と、リコたちの現在の冒JIS険が頻繁に行き来する構成になっています。この時系列の複雑さが、「話が分かりにくい」という印象を与えてしまう一因です。

さらに、第1期や劇場版に比べてグロテスクで哲学的なテーマが色濃く描かれるため、爽快な冒険活劇を期待していた視聴者にとっては、その重い内容が「つまらない」と感じられた可能性もあります。

 

高い評価と感想レビュー

しかし、実際には第2期は国内外で非常に高い評価を受けています。多くの感想レビューでは、「シリーズ最高傑作」「作画、音楽、ストーリー全てが神がかっている」といった絶賛の声が多数寄せられています。

特に評価されているのは、人間の欲望や生への執着といった普遍的なテーマを、メイドインアビス独自の世界観の中で描き切った点です。キャラクター一人ひとりの壮絶な過去と、それが現在の行動に繋がる緻密な物語構成は、多くの視聴者の心を打ちました。

最終話の演出や、ファプタ役の久野美咲さんの熱演は特に話題となり、「アニメ史に残る名シーン」との声も上がっています。物語の難解さは、見方を変えればそれだけ深く考察できる魅力であり、何度も見返すことで新たな発見がある作品と言えるでしょう。

 

メイドインアビスはどんな話?メディア展開と気になる噂

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  • アニメと劇場版の見る順番を解説

  • アニメ劇場版は漫画の何巻までか

  • 漫画とアニメの違いを比較する

  • 待望の続編、アニメ3期放送時期はいつ?

  • アニメシリーズはどこで見れる?

  • 漫画メイドインアビスを全巻読める電子書籍アプリ

  • 更新されない?打ち切りの噂が飛び交う理由

 

アニメと劇場版の見る順番を解説

前述の通り、「メイドインアビス」シリーズを視聴する際は、物語の時系列が崩れないように公開・放送された順番で見るのが最もおすすめです。改めて視聴順を確認しておきましょう。

  1. テレビアニメ第1期『メイドインアビス』

  2. 劇場版総集編(前編・後編) ※第1期を見ていれば省略可能

  3. 劇場版 メイドインアビス 深き魂の黎明

  4. テレビアニメ第2期『メイドインアビス 烈日の黄金郷』

この流れで視聴することで、リコたちの冒険の道のりと感情の変遷を自然に追体験できます。特に劇場版『深き魂の黎明』は第1期と第2期を繋ぐ重要な物語であり、これを飛ばしてしまうと第2期の内容が理解しにくくなるため注意が必要です。

また、スピンオフのショートアニメ『マルルクちゃんの日常』は、本編のシリアスな雰囲気とは異なるほのぼのとした内容です。こちらは劇場版『深き魂の黎明』と同時上映された作品なので、そのタイミングで見るのが良いでしょう。

 

アニメ劇場版は漫画の何巻までか

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前述の通り、アニメシリーズと劇場版は、原作漫画の第10巻までの内容を映像化しています。各作品と原作巻数の対応は以下の通りです。

 

アニメ作品 対応する原作漫画
第1期『メイドインアビス』 1巻~3巻
劇場版『深き魂の黎明』 4巻~5巻
第2期『烈日の黄金郷』 6巻~10巻

 

アニメ第2期『烈日の黄金郷』の最終話が、原作第10巻の終盤にあたります。そのため、アニメの物語の続きを知りたい場合は、原作漫画の第11巻から読み進めることになります。

原作では、深界六層での物語が完結し、リコたちがさらに深い第七層へと挑む新たな冒険が始まっています。

 

漫画とアニメの違いを比較する

前述の通り、「メイドインアビス」は原作漫画もアニメも共に高いクオリティを誇りますが、それぞれのメディアに特有の魅力と違いがあります。

物語の構成においては、アニメ版は視聴者が理解しやすいように、エピソードの順番を入れ替えたり、オリジナルの補足シーンを追加したりしています。これにより、特に深界三層の冒険などは、原作よりも緊張感あふれる描写となっています。

一方で、原作漫画はアニメで省略されたキャラクターの細かな心理描写や、世界観に関する詳細な設定が描かれており、物語をより深く理解することができます。つくしあきひと先生の独特で繊細な画風を直接味わえるのも、漫画ならではの魅力です。

アニメは動きと音によって世界観をダイナミックに体験できるのに対し、漫画は自分のペースでじっくりと物語の深淵を覗き込むような楽しみ方ができます。どちらか一方だけでなく、両方に触れることで「メイドインアビス」の世界を最大限に堪能できるでしょう。

 

待望の続編、アニメ3期放送時期はいつ?

アニメ第2期『烈日の黄金郷』については、一部で「つまらない」「難解」という声があるものの、全体としては非常に高い評価を得ています。その複雑で重厚な物語が、かえって多くのファンを惹きつけ、シリーズの深みを増したと言えます。

ファンが最も気にしているのは、待望の続編、通称「アニメ3期」の放送時期でしょう。

 

続編の制作は決定済み

まず、ファンにとって嬉しいニュースとして、アニメ続編の制作は2023年1月に開催されたイベントで公式に発表されています。 これにより、「打ち切り」の心配は無くなりました。

 

3期の放送時期はいつ?

しかし、具体的な放送時期については、2025年7月現在、まだ発表されていません。これまでの制作ペースを考慮すると、続編が放送されるまでにはまだ時間がかかると予想されます。

  • 第1期(2017年)→ 劇場版(2020年):約2年半

  • 劇場版(2020年)→ 第2期(2022年):約2年半

このペースを踏まえると、アニメ続編の放送は早くても2025年後半から2026年以降になる可能性が高いと考えられます。また、アニメ化に必要な原作ストックの量も関係してくるため、原作漫画の連載ペースも放送時期に影響を与えるでしょう。

正式な発表を心待ちにしながら、まずは原作漫画を読み進めたり、これまでのシリーズを復習したりして備えるのが良さそうです。

 

アニメシリーズはどこで見れる?

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「メイドインアビス」のアニメシリーズは、多くの動画配信サービス(VOD)で視聴することが可能です。ただし、サービスによって見放題の範囲や、スピンオフ作品の配信状況が異なります。

以下に、主要な動画配信サービスでの配信状況をまとめました。

 

サービス名 1期 劇場版総集編 劇場版 深き魂の黎明 2期 烈日の黄金郷 マルルクちゃんの日常
U-NEXT 見放題 見放題 見放題 見放題 見放題
dアニメストア 見放題 見放題 見放題 見放題 見放題
DMM TV 見放題 見放題 見放題 見放題 配信なし
Hulu 見放題 見放題 見放題 見放題 配信なし
Amazonプライム・ビデオ 見放題 一部レンタル 見放題 見放題 見放題

 

シリーズを完全網羅して視聴したい場合は、TVシリーズから劇場版、スピンオフの『マルルクちゃんの日常』まで全て見放題で配信しているU-NEXTdアニメストアが特におすすめです。

多くのサービスには無料トライアル期間が設けられているため、期間を利用して一気に見ることも可能です。ご自身の視聴スタイルに合ったサービスを選んで、アビスの冒険を楽しみましょう。

 

漫画メイドインアビスを全巻読める電子書籍アプリ

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「メイドインアビス」の原作漫画は、多くの電子書籍ストアやアプリで読むことができます。残念ながら、全巻を完全に無料で読める正規のサービスは存在しませんが、各ストアが提供する初回クーポンやキャンペーンを利用することで、紙の単行本を購入するよりもずっとお得に全巻を揃えることが可能です。

 

お得に読むならクーポン活用が鍵

特におすすめなのは、新規登録者向けの割引クーポンが充実しているサービスです。

  • ebookjapan: 新規登録で70%OFFクーポンが6回分もらえます。割引上限はありますが、複数回に分けて購入することで、全巻をかなり安く手に入れることができます。PayPayユーザーであればポイント還元率が高いのも魅力です。

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  • DMMブックス: 新規ユーザー向けに高割引率のクーポンを配布することが多く、タイミングが合えば非常にお得に購入できます。

これらのサービスを活用すれば、アニメの続きである11巻以降をまとめて購入したり、1巻からじっくり読み返したりする際の費用を大きく抑えることができます。まずは各ストアのキャンペーン情報をチェックしてみるのが良いでしょう。

 

更新されない?打ち切りという噂が飛び交う理由

「メイドインアビス」は、その人気にもかかわらず、「更新されない」「打ち切りなのでは?」といった噂が度々聞かれます。これにはいくつかの理由が考えられます。

 

不定期連載という形式

最大の理由は、原作漫画が「WEBコミックガンマ」で不定期連載されている点です。週刊や月刊といった決まったペースではなく、作者であるつくしあきひと先生のペースで物語が更新されるため、次の話が公開されるまでに数ヶ月、時にはそれ以上の期間が空くこともあります。

この長い待ち時間が、ファンに「連載が止まっているのでは?」という不安を抱かせ、「更新されない」「打ち切り」という噂に繋がってしまっているのです。

 

過去に打ち切りの危機があった

また、連載初期には人気が伸び悩み、実際に打ち切りの危機があったことが作者のインタビューで語られています。キャラクター「ナナチ」の登場によって人気が安定し、アニメ化で大ヒットに至ったという経緯がありますが、この過去の事実が、今でも打ち切りの噂の火種となっている側面があります。

 

続編制作決定で打ち切りの心配は不要

しかし、前述の通り、アニメ続編の制作が公式に発表されています。これは作品の人気と需要が依然として高いことの証明であり、原作が突然打ち切りになる可能性は極めて低いと言えます。ファンとしては、気長につくし先生の描く物語の続きを待つのが賢明です。

 

総括:結局メイドインアビスはどんな話なのか

この記事で解説してきたポイントをまとめます。

  • メイドインアビスは可愛らしい絵柄と裏腹に過酷な冒険を描くダークファンタジー

  • 主人公は少女リコとロボットのレグ、そして成れ果てのナナチ

  • 物語の舞台は、呪われた大穴「アビス」

  • 物語の魅力は、緻密な世界観と予測不能なシリアス展開のギャップ

  • 視聴者によっては鬱やトラウマになるほど怖いシーンも含まれる

  • アニメを見る順番は「1期→劇場版→2期」の放送順がおすすめ

  • アニメ第2期は原作漫画10巻までの内容を映像化

  • アニメの続きは原作漫画11巻から

  • アニメ続編(3期)の制作は決定済みだが放送時期は未定

  • 「更新されない」「打ち切り」の噂は不定期連載が主な理由

  • U-NEXTやdアニメストアでシリーズ全作品を視聴可能

  • 原作漫画は電子書籍サイトのクーポン利用でお得に購入できる

  • アニメ2期は難解だが、物語の深さを理解すれば非常に評価が高い

  • 原作者つくしあきひと先生の独特の世界観が作品の根幹をなす

  • 用語を理解すると物語への没入感がさらに深まる

 

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